不動のリスク

 ある医院の待合室で読んだ『アエラ』にこんな記事がありました。

「野菜をたくさん食べても大腸ガンの予防にはならない。食物繊維は予防効果ほとんどなし」「黄色人種は比較的紫外線に強いので、適度に陽に当たり、ビタミンDを取ったほうが良い」「βカロチンを毎日摂取すると肺ガンの危険が増す」「魚の焦げはガンを誘発する危険性は心配するには及ばない」「肥満型より痩せ型のほうがむしろガンのリスクがある」「肥満を心配して必要な栄養を取ることを怠ると免疫低下する」「コルステロール値が低すぎるとガンのリスクが増す」「コーヒーは肝がんに効果、緑茶は胃がんのリスクを減らす」・・今までの常識とは異なる調査結果が出たというわけです。

私が同時に読んでいた『愚問の骨頂』という新書にも、「医師は検査の正常値をコントロールすることで病気を増やす」とあって、たとえば日本では「総コルステロールの正常値を150〜220mg/dlとしているが、アメリカでは30代は225未満、40代は245未満、50歳以上は265未満と年齢別になっている」ということです。また「200〜240の人のほうが、240〜280より死亡率が高い」とも書かれていました。ちなみに51歳の私の結果は225 で「高い」と医師には言われましたが、アメリカの基準ではきわめて正常です。

こうした健康の常識はひっくり返りますし、国によっても異なります。ただ、「タバコ、塩分の取りすぎ、運動不足が三大リスクであることは変わらない」と『アエラ』は強調していました。つまり、この不動の三大リスクだけは安心して改善していいわけです。

そうです。時代が変わっても不動不変の知識・知恵のみが信頼にたるということです。「主の前では、どんな知恵も英知もはかりごとも役に立たない」(箴言 21・30)とあるとおり、人間の知恵は虚しいものです。聖書の言葉は何千年と内容が訂正されたことがありません。そのことからも聖書が信頼にたることがわかります。

(2005-06-29)