タイタニック、スターウォーズ、ロード・オブ・ザ・リング、水戸黄門、サスペンス劇場・・・たいていの映画、テレビドラマには、悪者や悪意ある行為が出てきます。それはなぜか。『エピック』の著者エルドレッジは言います。「それは、私たちの人生の物語がそうだから」。確かに、私たちの人生には「悪」が付き物です。
そして物語の主人公はその悪との戦いを繰り広げます。それも、やはり「私たちの人生の物語がそうだから」です。
でも、物語の最後には、必ず救いがあります。勝利があります。見る側は、どんな絶体絶命の事態が生じても、最後には救いや勝利があると信じ、安心して見ています。決して敗北を期待しているわけではありません。もし、悪の大勝利で終わったなら、憤慨して「それはないでしょ。見るんじゃなかった」と声を上げるでしょう。
物語の最後に必ず救いがあるのはなぜか。エルドレッジは言います。「それは、私たちの人生の物語がそうだから」。
キリストを信じる人生は、救いと勝利を期待し、実際にそれを見る人生です。それが私たちの物語です。だから、何があっても心のどこかで安心してられます。キリストは言われました。「あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです」(ヨハネ16・33)。
もし私たちの人生に最終的な救いや勝利がないのなら、「それはないでしょ。見るんじゃなかった」という人生です。でも、自分の人生の物語に勝利を期待できないで、生きている人が多いのは残念なことです。勝利と救いを期待できない人生、「見るんじゃなかった」ということになりそうな人生を今見ておられるのなら、それを放棄して、勝利と救いの約束された人生のシナリオに書き直すべきではありませんか。