病の中でも

 先週は、お腹にくる風邪でひどい目に遭いました。吐くわ下すわ、激しい悪寒で熱は出るわで、一両日、寝込みました。こんなことは久しぶりだったので、熱を出しているときには、思うように祈れず思考もできないということを忘れていました。寝込んで何もせず時間を流してはならないと思っても、肉体の苦痛は、とにかくじっとして、耐えとおすしかないことを改めて知りました。

 しかし、悪いことばかりではありません。喜びもありました。

 一つは、すべてを体から出し尽くす過程で悪いものも全部外に出て行くのだと、喜ぶ理由が見出させたことです。夢の中でも、不純物が出て行くのをリアルに見ました。熱も、出るものは出させたほうがいいといいます。ひどい高熱でなく、一過性の熱であればですが。

 二つ目は、私の場合は「体重が落ちるぞ」という期待があったことです。医者から10キロ体重を落とせと言われていましたが、これを基点として減量できるので、喜ぶ理由になりました。元気になったときに体重計に載るのが楽しみでした。結果3キロ減。

 三つ目は、高めだった血圧が病気中に上、下とも20も下がったことです。元気を回復したら、元通りになってしまうかと思いましたが、今のところ平常値に保たれています。

 そして、病む人の辛さが改めてわかったことです。痛みや熱や晴れない心のために祈れない人のために、もっと祈ろうと思います。

 「いつも喜んでいなさい」。もちろん私たちの喜びの源はキリストその方です。そして、キリストがどのような中でも、私たちに喜びを見出させてくださると信じます。