復活

 私たちキリストの栄光教会は体のよみがえりを信じます。

 使徒パウロは福音の真髄についてこう語ります。「私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また葬られたこと、また聖書に従って三日目によみがえられたこと」です(Iコリント15・3、4)。

 キリストの復活は聖書の真理を集約する最大の歴史的出来事であり、復活祭は教会最大の祝祭日です。しかし、クリスマスのように日本人には知られてはいませんし、日本のキリスト教会ですらクリスマスほどには祝おうとはしません。でも、パウロの言うように、「最も大切なこと」は十字架と復活なのです。

 私たちは、文字通り「体の復活」を信じます。現代人には愚かですが、クリスチャンには生きる意味であり、ゴールであり、力です。人々に「今時、そんなことを信じているのか」と嘲笑されても、パウロ同様、復活を恥とはしません(ローマ1・16)。復活がないのなら、人生半ばですべてを中断して世を去らなければならないとき、死に対してどんな希望をもてますか。絶望とあきらめしかありません。愛する人が今死のうとする時、どんな希望を語れますか。気休めのウソしか語れないでしょう。しかし、復活を信じる者は、確信をもって、本気で復活の希望を語り告げることができます。

  死は罪の結果であり、生の敗北です。しかし、復活は人生の完成であり、勝利です。キリストの十字架による罪の贖いと、復活により死の力から解放された私たちは、体の復活についてもっと確信と誇りをもつべきです。死んでも復活する者らしく生きるべきです。

  さて、その復活をあまねく日本に知らせるために、できるだけ早い将来、諸教会が一つになって復活祭を大々的に祝いたいというのが、私たちの祈りと願いの一つです。