恵みの循環

 若い頃、あるカトリック・ミッションスクールの教師をしたことがあります。生徒はみな裕福な家庭で育った少年ばかりで、全員が寮生活でしたが、「寮の食事はまずい」と不平たらたらでした。しかし、私の担当したクラスの中で一人の生徒だけは、「ぼくには、寮食がとってもおいしいんですよ」とこっそり私に打ち明けてくれました。「ほおー、そうか」と感心しますと、「ぼくんちは毎日玄米なので、寮で白いご飯を食べられるだけで嬉しいんです。」

 イギリスの革命家クロムウエルは、「食物があって食欲のない人がいます。食欲があっても食物のない人もいます。でも、私には食物があって食欲があります。この健康を感謝します」と言っています。

 感謝する心に喜びが生まれ、喜びは賛美になります。賛美はさらに祝福、健康、喜び、感謝をもたらします。感謝しにくい状況もあるでしょう。でも、感謝できることを見つけていく心が、主の祝福を呼び込みます。この感謝、喜び、祝福、感謝という「恵みの循環」に乗ることが大切です。 

 先週は大川師を招いての特別講演会で主の大いなる恵みに預かりました。何人かの方がイエス様を信じる決心をされました。主が私たちの祈りに答え、なしてくださった良きことを一つ一つ数え、互いに分かち合い、共に喜び、感謝をささげたいと思います。この恵みを過去のものにせず、新たな祝福へとつなげていきましょう。GCCとGCCにつながるすべての人が「恵みの循環」に乗っかるように。

(2004-11-7)