太めでもいい

私は56歳、身長は178cm、体重78kg。サイトのBMI法で測ると、24.6で、肥満度11.9、「あなたは太り気味です」と出てきます。私の理想のBMI数値は22、体重は70kgなのだそうです。しかし、体重をあと8kgも落とすつもりはありません。なぜなら、私の身長と体重は、世界のホームラン王・王貞治氏の現役時代と同じだからです。妻は「筋肉と脂肪の割合が全然違う」などと言いますが、私は腕立て伏せが連続50回できます。2年前、7kg減量に成功し、それを維持してもいます。何しろBMIの結果は王貞治と同じなのです。

 『テレビの大罪』(新潮新書)を著した精神科医の和田秀樹氏が、その大罪の第一に『ウエスト58cm幻想』を挙げています。・・・偽装は何も食品だけではなく、テレビに登場する女性芸能人たちのウエストもそうだ。彼女らの多くが50cm台と公表しているが、まずありえない。しかし、一般の女の子がその偽装数値を理想としてダイエットするので、さまざまな弊害が出ている。拒食症になり毎年百人前後の女性が死ぬ。脳や体が壊れる。不妊の増加の一因とも考えられる・・・というのです。それゆえ、「あなたも理想の体形を手に入れよう」などというキャッチコピーに騙されるな、テレビのバラエティやドラマでの芸能人の発言に耳を貸すな、健康番組の専門家の言葉を鵜呑みにするな、と勧めています。実際、「痩せれば健康になり長生きする」というのも、統計的には嘘だそうです。テレビを見るから、偽りの情報に振り回されるのです。もしそうなら、見ないほうがいいでしょう。

 「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい」(ロ-マ 12・2)。それは、魂の管理においても体の管理においてもそう言えます。自分にあった適度な栄養、運動、休養を取ればいいと思います。他人や一般の基準に合わせる必要はありません。一般の基準も時代とともに変わるのです。テレビと調子を合わせてはなりません。