「人間の脳は達成感で喜ぶ。人からほめられて喜ぶ。喜ぶと、学習と労働の能力が高まる。脳は、人からほめられるように変化していく」と脳学者らは言います。創造主は、そのように人間の脳をお造りになったのでしょう。
私たちの霊もそうだと思います。霊も喜びます。主と深く交わったとき、みことばによって真理を知ったとき、主のわざが私たちを通してなされたとき、そのように霊的に何かが達成されたときに、私たちの霊は打ち震えて喜びます。それは私たちに内住される聖霊による喜びです。この喜びが私たちの霊的成長をさらに促進します。霊は、神に喜ばれるように成長していくのです。だから、日々の霊的達成感はとても大切なことです。
ほめられることも私たちの成長を促します。私たちが何か霊的なことを達成したとき、内住の聖霊の喜びが私たちの心と体の隅々にまであふれますが、それは父、子、聖霊なる神が私たちをほめておられるのです。
「タラントのたとえ話」(マタイ25章)で、主人から5タラントを預かったしもべは商売をしてさらに5タラントを儲けました。そして、嬉々として主人に10タラントを差し出して言います。「ご覧ください。私はさらに5タラント儲けました」。この言葉にしもべの達成感の喜びが表されています。2タラントを預かったしもべもそうでした。主人は二人を「よくやった、良いしもべだ」と絶賛し、それぞれさらにタラントを倍に増やしてやります。しもべらは主人にほめられることで、喜びも倍になりました。彼らは何をほめられたのか。儲けた額の多さではありません。「わずかな物に忠実だったから」です。しもべらは、さらに忠実に働くことでしょう。そして、さらにタラントを増やすでしょう。それが成長です。
自分自身の達成感の喜びと、主にほめられることから来る喜び、これが成長の鍵です。