1866年、イギリスの希代の説教者スポルジョンが、礼拝で会衆にこう語りかけました。
「主に向かい熱い信仰をもった人が12人いれば、ロンドンの殺伐とした環境を喜びにあふれた町に変えることができる。4366人いようと(当時会員数世界最多の教会)、生温い信仰なら何もすることはできない。」
これはクリスチャンの間では、世界的によく知られるメッセージです。そんな信仰者が教会に12人いれば、間違いなく、教会も地域も大きな変化を遂げることでしょう。そして、実際にそのようなことが起こったという話はけっこう聞きます。私たちが知らないだけなのだと思います。世界では、地域限定ですが、そんな主のわざがなされているのです。
私はいま、そんな「12人」を募集しているわけではありません。でも、その「12人」の一人になりたいという願いだけは持ちたいと思いませんか。持ったなら、密かに自分のうちで、その信仰を大きく育てていきましょう。日本の随所で、そんな信仰者が待ち望まれていることは間違いありません。
ある映画の冒頭で語られる話です。
「ある僧院に年老いた僧侶がいた。彼は山に一本の枯れかかった木を植えた。そして、若い僧侶ヨアンに命じた。『毎日欠かさず山に登って水をやりなさい』。ヨアンはそのとおり、毎朝早く水を汲んで山に登り、水をやっては夕方に帰ることを3年続けた。するとある日、木は見事に花を咲かせた。毎日欠かさず同じ事を、儀式のように、同じ順番で、続けるなら、必ず何かが起こる。世界は変わる。いや変わらずにはおられない。」
「12人」の一人になりたいなら、その願いを毎日、主に言い表わし、祈りとみことばで育て続けることです。