神の国の文化を創る

「キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい。」(コロサイ3:16)
今年のGCCのテーマは「神の国の文化を創る」であり、この御言葉がテーマ聖句です。神の国の文化とは、王なるキリストの支配下にある文化です。聖書の教える世界観(この世界は神が支配される)、価値観(神の永遠の愛と義が物事の価値や意味を決定する)、倫理観(神の聖さを基準にする)、死生観(死は勝利に飲まれた)、人生観(キリスト実現、主の栄光を現わす)を土台とした生き方を具体的に表現することです。
キリスト信仰は、ただ個人個人が救われて終わりというものではなく、兄弟姉妹それぞれが「キリスト・イエスにある私の生き方」(Iコリント4:17)を築いて、それが教会全体を覆う文化になることを目指します。「私たちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです」(エペソ4:13)。
私たちは、人間中心主義の物質文明が生み出す物欲・拝金主義、自己中心、道徳的・性的堕落、虚無・刹那主義の享楽的文化の中にいます。そんな社会に生まれれば自然にその文化に染まっていきます。私たちもキリスト信仰を文化として生活に浸透させなければ、世俗文化に飲み込まれてしまいます。実際、この世の思想と同じ考え方にまで譲歩してしまっている教団・教会は少なくありません。
私たちは聖書に立った「神の国の文化」を創り上げ、その文化の祝福の中に人々を取り込んでいくことを目標とします。その文化を創るのは、まず礼拝です。毎主日、最上の礼拝を捧げ、その礼拝を日常生活にも行き渡らせましょう。午後10時の祈りを実践しましょう。次に御言葉の学びと暗唱、反復です。たゆまぬ反復がその人の信仰と風格を建て上げます(申命記6:4-8)。そして、今日語られる「花嫁断食」です。それ自体が教会の文化になることを願います。