「いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。この低地のどこででも立ち止まってはならない。山に逃げなさい。さもないと滅ぼされてしまう」(創世記19:17)。
「そのときは、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。・・・畑にいる者は着物を取りに戻ってはいけません」(マタイ 24:16、18)。
「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある」(伝道者3:1)。ならば、逃げなければならない時もあるということです。
人は、逃げ出すことは卑怯だと考えがちです。確かに、踏みとどまって、現場で敢然と闘わなければならない時もあるでしょう。しかし、逃げなければならない時もあることを聖書は教えています。逃げるべき時に逃げないのは愚かであり、他人を滅びに巻き込むことにもなります。私たちは、そういう歴史ドラマを何度も見聞きしてきたはずです。
逃げなければならない時に逃げるのは、無責任な逃亡ではありません。責任ある積極的避難です。自己中心の避難ではありません。自分だけではなく人をも守るための避難です。
9月1日は、関東大震災の日(1923年)です。60年から70年周期に起こるとされるのに、もう92年になります。また歴史は、三陸沖(2011年)と関東の大地震が連動して起きることを示しています。地震の研究者たちも警告を発し続けています。
教会としても、長期的な避難計画と、緊急避難の両方を準備する必要があります。このことは何度も語ってきましたが、何事もない日々が続き、毎日の生活に追われると忘れがちになります。首都圏を離れての共同体形成、開拓教会設立計画とともに、避難地確保も目的にして、土地探しを再開しようと考えています。また、教会が震災時に久米川地域で果たすべき役割のために準備していきます。皆さんにも、このためにお祈りし、ご協力くださるようお願いします。