生活習慣を変えなくても、楽に体重を減らせるとか、病気を治せるとかいって、サプリメントや「健康食品」や薬品を勧める広告が溢れています。眉唾（マユツバ）です。 先月、イスラエル発のこんなニュースがありました。 「イスラエルのバイオファーマ社が、インスリンへの感受性を回復させる新薬を発表。生活習慣から来る二型糖尿病の治療に新たな道。」エルサレム・ポスト200117 イスラエルの新薬なので、間違いないでしょう。ユダヤ人は昔から、医療技術や薬を開発し、世界に貢献してきました。古くは抗生物質、最新ではナノ医療技術などです。 ただ、生活習慣を変えなくても、薬で糖尿病が治療できるというのは、今実際に苦しんでいる人には、朗報でしょう。しかし、この新薬に依存して、病気の原因である生活習慣を改めないというのなら、本末転倒です。 マケドニアのアレクサンドロス大王の逸話です。 マケドニアのアレクサンドロス大王の軍の中に、王と同名の兵士がいた。しかし、この男は酒癖が悪く、仲間内でも評判がよくなかった。失態を繰り返すたびに、「また、アレクサンドロスの野郎が・・」となじられ、ふしだらの代名詞になっていた。それを耳にしたアレクサンドロス大王は、ある夜、寝静まった兵舎に密かにやって来て、その兵士の頭をこづいて起した。目覚めて驚く兵士に、大王は尋ねた。「名前は？」「アレクサンドロスです」。大王は兵士の耳元で命じた。「お前の生活態度を変えろ。でなければ、名前を変えろ」。 私たちは、キリストに選ばれ、キリストの恵みで救われ、キリストの名を受けて生かされています。それがキリスト者です。もし生活習慣病に陥っているなら、キリストはその人の耳元で、「小手先で問題を解決しようする姿勢を改め、私の名にふさわしい生活をせよ」とささやかれます。 御名にふさわしい生活に戻すこと、それが悔い改めです。御名にふさわしい生活とは、キリストの選びと恵みを無にしない生き方です。主は悔い改めた者に、「クリスチャンと呼ばせない」とは言われません。