先週は、「神は誰が造ったのか」という質問に答えました。
今週は、「神って、今何歳ですか」「天地を創造する前は、何をしていたのですか」という質問に答えます。
この質問はいずれも、「神は時間の中にいる」「神は人間と同じように変化する(年をとる)」という誤解から発しています。
第一に、神は時間の中におられません。私たちの住む世界は、時間とともに変化します。でも、神は時間の流れの外におられるので、変化しません。「昨日も今日も、また永遠に変わることのない方です」(へブル13:8共同訳)。つまり、年をとられないので、神に年齢はないのです。
神は時間の外にいて、世界の動きをコントロールしておられます。また、時間の世界に入ることもなされます。そして、人間社会や個人の生活の中に介入されるのです。
第二に、神がこの世界を創造されたとき、時間も始まりました。宇宙世界が動き始めた(変化し始めた)ことで、時間も流れ出しということです。神が万物とともに、時間も創出されたのです。
ですから、宇宙には年齢があります。しかし、時間を始められた神には年齢はありません。
第三に、宇宙の創造とともに時間も始まったわけですから、その以前には、時間というものがありません。私たち人間は、時間の中にいるので、時間的な「前」と「後」という感覚で物事をとらえようとします。しかし、そのような感覚で、「神は天地を創造前は、神は何をしていたのか」と問うても、意味がありません。質問自体が成り立たないので、答えようがないのです。
私たちは、「宇宙空間がない」あるいは「時間がない」という感覚がありません。しかし、神は物理的な空間と時間の中にはおられないのです。神は、ただ無限で永遠なる方としか表現できません。
でも、将来、この方とお会いすることになります。そのことは確かです。どのような仕方かわかりません。だからこそ、その日が楽しみです。