2019年の秋に結成し、その年のクリスマス祝会の出し物大会でデビューした「スレテターズ」という、GCCの女4人組がいます。4人の共通点は「親、兄弟がクリスチャンで以前は教会に通っていたのに、神から離れ、羊のようにさまよい、おのおの好き勝手な道へ進んでいった」「クリスチャンもGCCも大嫌いだった」ということです。時折、半ば嫌々礼拝に来ても、心は神様から遠く離れており、内心、クリスチャンのことを蔑み、迫害していました。
各々「自由」で「素敵」と思えるこの世の楽しみや欲に心を奪われ、「教会に戻ることはない」と一度は思った者たちでした。それが、どうしたことでしょうか。4人共、人生のそれぞれのタイミングで、神様の元へと引き戻され、再び神様と向かい合う日が訪れたのでした。
高慢が打ち砕かれ、罪と向き合い、打ちひしがれ、悔い改め…痛みが伴いましたが、そこで知った神の愛と憐れみの深さ広さは、計り知れません。教会や家族に対して、強い反発と反抗心があったので、自分の意志や誰かの力では到底無理そうだったことを、神様はいとも簡単になさったのです。
以前は、お互いほぼ接点もなかった4人ですが「スレてた」頃の共通点がありすぎて意気投合。時々集まっては、祈り励まし合う、愛する信仰の友となりました。神様から離れていた者同士が、まさか神様の元で手を繋ぎ、芸を披露する日が来ると誰が想像したでしょうか。
私は今、弟子訓練を受けています。修了すれば、スレテターズ弟子訓練率は100%になります。キリストを迫害していた者が、キリストの弟子になる決意をする…これも自分では考えられない未来でした。パウロに起こった奇跡は、誰にでも起こりえます。そして、自分の罪深さや愚かさを知っているからこそ、十字架の重み、愛と恵みの深さを一層実感できました。 スレることはもちろんお勧めしません。真っ直ぐ主の道を歩んでいる人は幸いです。しかし、もし私たちのような者が周りにいても諦めず祈ってほしいと思います。「その人は倒れてもまっさかさまに倒されはしない。主がその手をささえておられるからだ。詩篇27編23節」(津山祐子)