先日職場でオンライン研修を受講しました。それは今年の新人管理職が受ける研修だったのですが、そこで予想もしていなかった御言葉との出会いがありました。
研修自体は世の流れに沿った管理職向けの内容で、聖書とは全く無関係です。ただ最後に「理想のマネジャー像の行動指針10か条を書く」という課題が出ました。
まず浮かんだのは「十戒」でしたが、これは職場で部下を導くにはちょっと難しいと思い断念しました。すると次にイエス様の声が聞こえて来ました。
「あなた方の中で偉くなりたいものはみなに仕えるものになりなさい」(マタイ28:26)。
以前の私はこの仕事は天職だと思い、好きなように働いていました。しかし、今の私は主によってそこに置かれた者として、その役割を果たしたいと考えています。特別偉くなりたいとは思いません。この御言葉から「主から役割を受けた者として、謙遜に部下に仕える上司になる」という行動指針が出来ました。
もう一つ、主から受けた御言葉があります。「…だからあなたは立ち直ったら兄弟たちを力づけてあげなさい」(ルカ22:32)。
私自身、今まで躓きや失敗の中にあって多くの人に力づけられて立ち直ってきました。この御言葉によって、今度は、「部下が大きな失敗をしても、自分が力づける人間になろう」という行動指針が出来たのです。
そして、この二つの指針を実践する中で、キリストを証しする機会が与えられることを願いながら、課題の入力を終えてWordを閉じました。
「それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」(マタイ 28:19)。
主によって私が送られた国(職場)は、真の神様、聖書を知らない人が大多数です。ですが神がイスラエルの民に「恐れるな。勇気を出せ」(ゼカリヤ 8:13)と奮い立たせたように、主イエス様が私を励ましてくださいます。「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたと共にいます。」(マタイ 28:20) 主から与えられた機会を用いて、御言葉を職場や外の世界に伝えていけばどうなるか。これから先が本当に楽しみです。(北野文裕)