錦秋湖キャンプに参加して

先日、岩手県のシオン錦秋湖主催の中学生キャンプと高大生キャンプに参加してきました。このキャンプの目的は、日常を離れ、豊かな自然の中で創造主を覚え、神の家族とともに過ごし、キリストに出会うことです。

私は中学の時から参加し、同年代の若者と一緒に遊び、食事し、議論し、祈り、証を聞くなかで、刺激を受け、励まされ、成長させられてきました。農業や音響に関心を持ったこと、また、神様のことを真剣に知りたいと求めるようになったのも、このキャンプがきっかけです。

今回はどんな学びがあるのだろうかとワクワクして行きました。ここでは中学生キャンプで受けた恵みを分かち合いたいと思います。

中学生キャンプには奉仕者として参加しました。食事作りや掃除をはじめ、ベンチ作りや雪に埋まった給湯器の掘り起こし作業などを、シオン錦秋湖で働く方々や同年代の奉仕者と共にしました。疲れた日もありましたが、クリスチャンと働くということは絶対的な安心感があり、そこには喜びが溢れていました。

ところで、最近読んだ本の中で「近代の技術革新により、労働が単純化、マニュアル化され、働くこと自体の楽しさや喜びが失われた結果、人間は仕事以外の余暇に楽しみを見出すようになった」という趣旨の文章が目に留まりました。多くの時間や力を使う労働が、やりがいのないものになっているのは残念なことです。

では、神の国ではどうでしょう?主を中心とし、主のためにする労働には価値があり、やりがいがあります。特に単独ではなく、信仰者と励まし合いながら働く時、喜びが何倍にもなります。それを今回、錦秋湖で身をもって体験しました。

さて、楽しいキャンプもあっという間に終わり、日常に戻りましたが、恐ろしいことに、また元の怠惰な生活に戻りつつあります。まさに「人の心は何よりも陰険で、それは直らない」(エレミヤ17:9)と、思い知らされます。

このコラムを書きながら、改めて今年の目標である「主を恐れ、主に従い、家族と教会に仕え、周りの人々と平和を作る」ことを決意しました。(植野平良)