あなたには、あなたについてホントのことを言ってくれる人がいますか。人はなかなかホントのことは言ってくれないものです。なぜでしょう。
・言えば、あなたは反論したり怒ったりする
・言えば、あなたは傷つき、すねて、落ち込む
・言っても、どうせあなたは何も変わらない
などと思われているからです。つまり、あなたが謙虚で、寛容で、強靭な人だとはみられていないからです。
箴言はこう教えます。「愚か者は自分の道を正しいと思う。しかし知恵のある者は忠告を聞き入れる」(12:15)。「忠告を聞き、訓戒を受け入れよ。そうすれば、あなたはあとで知恵を得よう」(19:20)。
謙虚こそが知恵です。へりくだっている人が最も益を受けるのです。
でも、もともとずけずけ言うタイプの人なら、あなたが謙虚でなくても、言ってくれるかもしれません。あるいは、怒りの中で本当のことを言ってくれる場合もあります。家族はそうです。もし人が、愛であれ怒りであれ、本当のことを言ってくれたら、少なくともそれを知ることができたことだけは感謝すべきでしょう。そんな機会はめったにあるものではありません。
よく、「あなたのことを本当に愛している人だけが、あなたの本当のことを言ってくれる」といいます。でも、愛しているからこそ言わない場合もあります。あなたも、愛していても言いにくいことは言いにくいでしょう。自分にも欠点が多くて、とても人のことは言えないと思えばなおさらです。
私は、基本的には「自分のことは、自分で知るしかない」と考えています。キリストを鏡として知ることです。それは御言葉の光にさらされ、聖霊によって悟ることです。それゆえ、日々のデボーションが大切なのです。 でも、自分を知ることよりもっと難しいことがあります。そんな自分が変わることです。これは、生涯格闘していくしかありません。ただ、この格闘を止めないことです。止めなければ、聖霊が助けてくださいます。そして、その確信を失わないことです。