怒りに関する4つのタイプ

『ミシュナー』は、ユダヤ教のラビたちが残した教訓です。その中に、感情に関する教えがあります。

「人には4つのタイプがある。

 ①怒りやすく、冷めやすい人。その報酬は損失である。

 ②怒りにくく、冷めにくい人。その損失は報酬である。

 ③怒りにくく、冷めやすい人。聖徒。

 ④怒りやすく、冷めにくい人。悪人。」

 ①は、激高しても、その感情はすぐ冷めてしまう人のことです。②気が長く穏やかだが、一旦激高するといつまでも治まらない人です。両者は、欠点が長所となり、長所が欠点となる人です。①は、とにかくせっかちで人を困らせます。②は、ねちねちしつこくて人を困らせます。たいていの人がこのどちらかに属するのではないでしょうか。私は基本的に①のタイプです。怒ってしまったことをすぐ後悔します。

 ③は、めったに怒らないが、怒ってもすぐ治まり、「人のした悪をすぐに忘れてくれる人」です。非常に付き合い易いタイプです。クリスチャンには、このタイプの人がけっこういます。周囲を主の平安で包んでくれるので、教会が安定してきます。ありがたい人々です。

④は、瞬間湯沸かし器で、しかも保温器のように忘れず、冷めそうになっても「再沸騰」機能がついているような人です。「人のした悪をいつまでも覚えていて、熱湯を振りかける人」です。身近にこんな人がいたら、大変です。ミシュナーは、これを「悪人」としています。GCCに④のタイプがいないことは感謝です。

①と②のタイプの人は、③を目指すことが求められています。

愛は、「怒らず、人のした悪を思わず」(Iコリント13:5)です。愛は神から注がれますが、日々の訓練を欠かさないことも大切です。聖霊が感情を支配してくださいますように。

(川端光生)