大金の誘惑に勝てますか

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南米ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領はクレジットカードや銀行口座も持たない「世界一貧乏な大統領」と言われます。豪華な大統領公邸があるのですが、報酬の大半を寄付して郊外の農場で生活しているのだそうです。「貧乏人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」と語っています。
自分は貪欲ではないと思っていても、いざ大金を手にすると、人の心はどうなるか分かりません。宝くじに当せんしたがために、悲惨なことになった人たちのことが、実名で紹介されていました。
キャリー・ロジャース(英国)さんは、16歳で約3億5千万円を当てたが、整形手術、恋人への贈り物、ファッションなどに浪費した末、自殺未遂を二度起こし、今はメイドをしながら借金の返済に追われている。アブラハム・シェークスピアさん(米国)は約36億円を当て、多くの人間が彼の周囲に群がるようになり、3年後行方不明となり、翌年に白骨死体で発見。殺人罪で女性が逮捕。ジャック・ウィテカー Jr.さん(米国)は約370億円の大当たり。その後は訴訟や盗難が続き、1年後に孫娘の恋人宅で遺体となって発見された。資金援助を受けていた孫娘も1カ月後に薬物過剰摂取で死亡。吉田寿子さんは2億円当せん後、親密な関係にあった男に殺害されていた。スチュアート・ドネリー(英国)は約3億円を当てた日を境に人々が群がり始め、人間不信に陥り、29歳の若さで孤独死。
高額当せん者を追跡調査によれば、大金が不幸をもたらすケースのほうが多いということです。そのためか、日本では換金されていない1億円以上の当たり券が40本を超えているそうです。
モーセの十戒は「貪ってはならない」と命じ、主イエスも「どんな貪欲にも注意して、よく警戒しなさい。なぜなら、いくら豊かな人でも、その人のいのちは財産にあるのではないからです」(ルカ 12:15)と教えておられます。貪欲は禁物、いや罪です。
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