オキシトシン

NHKスペシャル『ママたちが非常事態!?』(3月27日放送)で、「父親が赤ちゃんと15分接すると、両者にオキシトシンが激増する」という、イスラエルでの研究が紹介されていました。
オキシトシンは「絆ホルモン」と言われ、この物質が体内に増えると、相手への信頼が増すのだそうです。父親がわが子を抱くことで、子への親近感だけではなく、子の父親への信頼感も深まり、同時に夫婦間の絆も強まっていきます。そして、恐怖心、闘争心、責任回避の傾向性が減少します。こうして、家族が平和に治まるようになるのです。心で思っているだけでなく、実際に「抱く」という行為で関係は強まります。人間というのは、創造主によってそのように造られているということです。
神と私たちの関係についても、同じことがいえます。頭で理解しているだけでなく、心で信じているだけでもなく、実際に、声を出して賛美し、祈り、体で礼拝することで、主との交わりが深まり、たましいが喜ぶようになります。いわば、「霊的オキシトシン」が激増しているのです。人間のたましいは、創造主によってそのように造られています。想像してみてください。こんな小さな生き物が、天地の創造主、永遠の主と交流できるのです(Ⅰヨハ 1:3)。これ以上の喜びはないではありませんか。
そして、私たち神の家族も、ヘブル書のことばに従い、「ある人々のように、いっしょに集まることをやめたりしないで、かえって励まし合い、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか」(10:25)。「使徒たちの教えを堅く守り、交わりをし、パンを裂き、祈りをしていた」(使 2:42)という初代教会のように、私たちも一緒に祈り、御言葉を学び、食事をし、語らうことを喜びとして集まるのです。そのとき、「キリストの体」にも「霊的オキシトシン」が増えて、絆が強まっていきます。
主はそんな教会を通して、偉大なことをなしてくださいます。そんな期待感で14年目を始めたいと思います。