以前、「歩きスマホ」は自己中心性の現れという話をしましたが、今回は「スマホ認知症」です。この言葉もよく耳にするようになりました。
認知症専門クリニックへ受信に来る患者の30%が40~50代、20~30代も10%というニュースがありました。その増加は、スマホの登場から目立ってきており、若年性のスマホ認知症と呼ばれているそうです。物忘れが頻繁になり、ひどくなると朝、電車に乗ったが、どこの駅で降り、どこへ行って、何をするのかが思い出せず、会社や家族に電話して聞くといった事態にまで進みます。
食事中、移動中、トイレ中、歩行中、就寝前など、四六時中スマホが手放せない、手元にないと不安になる、といったスマホ依存症の兆候出ている人は要注意です。脳神経外科医によると、老年の認知症、アルツハイマーとは違い、スマホを制御できれば改善するそうですが、放っておくと老年性の認知症の危険も高まるとのことです。
現代人の生活は、四六時中、スマホだけでなく、ネット、テレビなどから、情報が脳に入るばかりで、その情報を脳で整理し、深く考えたり、判断したり、人と分かち合ったりするということが少なくなっています。そのため情報が頭の中でごちゃごちゃ、満杯になっているので、認知症の症状が出るようです。どうでもいい情報、考えなくてもいい内容、つまり心に響かない情報ばかりを摂取しているということでしょう。
しかし、すでにお気づきでしょうが、クリスチャンはスマホ認知症にはなりにくい生活を送っています。祈り、賛美、礼拝、聖書の学び中にはスマホを見ません。祈り合い、分かち合いもします。聖書は心に響きます。考えさせられます。また、医師によると、スマホから離れてボーっとしていても効果があるそうなので、黙って主と向かい合っているだけでも、認知症から遠ざかれます。クリスチャンとしての普通の生活習慣が、現代の様々な災いから守ってくれるのです。
日ごろ食べているものが体を造ります。同様に、心に摂取しているものが、人格を形成していきます。スマホの扱い方ひとつで、あなたの「人となり」がわかります