イスラエル旅行①あかしあの木

10月20~28日のイスラエル旅行の報告です(5月はK夫妻2人、6月は植野牧師一行5人、10月は川端牧師一行4人でした)。 イスラエル全体を表すとき、聖書では「ダンからベエル・シェバまで」という言い方をします。今回の旅行でも、北はダン(バニヤス)から南は一応ベエル・シェバまで、レンタカー(真亜沙の運転、シャーリーや寛海の案内)で巡ってきました。 今回は、はじめてシェケム(西岸地区)からベエル・シェバまでの「父祖の道」(60号線)を辿りました。祝福の山ゲリジム(シェケム)、サマリヤ博物館、べテル、ベト・グヴリン、グシュ・エツィヨン(ベルの洞窟、鳩の洞窟など)に立ち寄り、そしてヘブロンの側を通って、ベエル・シェバです。 ところで、イスラエルは四国ほどの小さい国なのに、砂漠気候、地中海性気候、熱帯性気候、温帯性気候、ステップ性気候の5つの気候帯に分かれ、それに伴う5つの植生分布帯があります。アジア、ヨーロッパ、アフリカの蝶番に位置するからです。植物は3000種を超え、多様な景観に満ちています(英国1600、NZ2100、日本は5300)。ただ10月は、乾期が終わったばかりで、山、谷、荒野は茶けていました。 南から北まで旅しながら、あることに気が付きました。どんな荒れ野にも岩地にも、他に草木一本ない地にも、必ずアカシアの木が点在しているのです。以前、シナイ半島をバスで通ったときも、アカシアの木だけが砂漠でしぶとく生きていました。アカシアの木の根は深さ100mにまで届いているそうです。 イスラエルを象徴する樹木はオリーブです。国章にも、七枝の燭台にオリーブの葉があしらわれています。次は、ナツメヤシの木だそうです。しかし、私は荒野でしぶとく、力強く生きるアカシアの木こそが、イスラエルにふさわしいと思いました。アカシアは「契約の箱」の材料となった木でもあります。4000年間、イスラエル民族が創造主との契約で生きてきたことを証言する木です。