卵の形
鳥インフルエンザが大分で突然発生したかと思うと、今度は京都に飛び火して、何万羽もの鶏、何万個もの卵の廃棄処分となりました。次はどこになるのかという不安が募っています。私の丹波の実家は丹波町から20キロも離れておらず、また近くには大きな養鶏場も二つあるので、不安はなおさらのようです。
で、今日は卵の話をします。卵はなぜあのような形をしているのでしょう。なぜ四角ではないのでしょう。四角なら積み上げるのに便利だと思いませんか。でも、四角なら鶏には大変な難産になります。神様は人間の都合ではなく、鶏の都合に合わせてあのような形になさいました。では、黄身はまん丸なのですから、カラもまん丸の球であればいいではありませんか。なぜ一方側に片寄ったふくらみのある楕円球の形をしているのでしょう。あるとき、それにはちゃんとわけがあることを、NHKの「だんご3兄弟のあっという間劇場」で知りました。
卵を転がしてみてください。一方側がとがっているので真っ直ぐ転がっていかずに、ブーメランのように元に戻ろうとします。親鳥が産み落とした時、転がっても大丈夫なようになっているのですね。創造主はこんなところにも知恵を見せ、命を守っておられるのです。私にとってはコロンブスの卵にも勝る発見でした。
人間が大量の卵を効率よく生産するために鶏を工場の機械のように扱い、化学飼料で汚染させたりしても、また今回のようにウイルスにやられたりしても、神が定められた卵の形だけは変わりません。
鶏の卵でさえそうなのですから、創造主に愛され、キリストにあって選ばれ、キリストのものとされた私たちのたましいも、人生でいろんな試練に遭っても、ちゃんと主の元に戻って来られるように造られています。そして、まだキリストを受け入れていない私たちの愛する者たちも、今は転がっていても、やがていつかは救い主のもとに帰ってくると信じたいと思います。
人の心はハート型ではなく、きっと卵形です。
(2004-3-8)