母の日

  今日は母の日です。今からちょうど100年前の1905年5月9日に母親を亡くしたアンナ・ジャービスという女性が、3年後の1908年5月10日、母を偲んでフィラデルフィアの教会で白いカーネーションを配りました。それが母の日の起源です。1914年には米議会で、5月第2日曜が「母の日」と定められました。日本では、大正期、青山学院の教授だったアレクサンダー女史が紹介したことから、キリスト教会を中心に広まったそうです。

 モーセの十戒が語るように、母を敬うことは人生に祝福をもたらします(出エジ20・11)。「あなたの年老いた母をさげすんではならない」(箴言23・ 22)のです。旧約の律法では、「母をのろう者は、必ず殺されなければならない」(レビ20・9)とありました。「自分の父をあざけり、母への従順をさげすむ目は、谷の烏にえぐりとられ、わしの子に食われる」(箴言30・17)ことになります。ですから「あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ母を楽しませ」(箴言23・25)ましょう。
  
 みなさんの中には、キリスト信仰を母親から受け継いだという方も少なからずいらっしゃいます。伝道者テモテもそうでした。パウロがテモテにこう言っています。「そのような信仰は、最初あなたの祖母ロイスと、あなたの母ユニケのうちに宿ったものですが、それがあなたのうちにも宿っていることを、私は確信しています」(IIテモテ1・5)。お母さんに感謝を表してください。最も大切なものを伝えてくれたのです。「あなたの母の教えを捨ててはならない」(箴言1・8)のです。

 若くして母を亡くした方も、また母について良き思い出のない方もおられるかもしれません。主なる神があなたの父であり母です。また、「年とった婦人たちには母親に対するように」(Iテモ5・2)しましょう。キリストも十字架上から弟子ヨハネに母マリアを託されました。パウロは、信者のルポスの母を自分の母のように呼んでいます(ローマ16・13)。

(2005-05-15)