通常の時計は放っておけば、わずかに狂っていきます。しかし、電波時計は1秒たりとも狂いません。標準電波を受信し、自動的に秒針修正を行う機能をもっているからです。電波時計はいわば「祈る時計」といえましょう。
人間も放っておけば、ズレていく生き物です。クリスチャンであっても、礼拝を捧げず、聖書を読まず、祈らないなら、神の基準からズレていきます。神に忠実に従いたいという願いがあっても、祈らなければ必ずズレてしまいます。そのズレは気づかぬうちに日常生活や人生全体を歪ませてしまいます。時計が狂わないためには、毎日時間を修正しなければなりません。私たちはいわば狂う時計です。その狂いを修正するのが祈りです。
神の恵みと力は、祈りを通して豊かに注がれます。平安も癒しも希望も祈りを通して与えられます。祈りによって私たちは神の愛にとどまります。祈りの生活が私たちの生活全体を建て上げます。祈りなしには、神の愛と恵みの豊かさを味わうことも、ダイナミックなクリスチャンライフを送ることもできません。
しかし、その大切さは分かっていても難しいのが祈りです。どうすればいいでしょうか。
まず第一に、今、この場で祈ることです。理屈や不平を言う前に、悩む前に、性急に結論を出す前にまず祈りましょう。とにかく始めることを始めなければ、何も始まりません。
第二に、短く祈ることから始めることです。最初から長く祈ろうとすると続きません。要は、続けること、習慣化することです。
第三に、よく祈る人と接することです。刺激を受けること、励まされること、祈りの喜びを共に味わうことです。何事も仲間をつくって分かち合うのはいいことです。
聖書の学びと祈りが途絶えがちになっているなら、また再開してください。豊かな実を結ぶために、今年はまだ7ヶ月以上残っています。
(2005-05-20)