ナディヤのお助けクッキング

ナディヤのお助けクッキング、というイギリスのテレビ番組があります。ナディヤさんが、忙しい人々のために、短時間で美味しくでき、見た目もきれいな料理の作り方を、紹介する番組です。30分のシリーズもので、どんどん観てしまいます。観るだけで一品も作ったことがないのですが・・・私が作りたいと思ったのは、ソースを含めて10分でできるパスタです。

 彼女はよく、時間短縮のために調理済みの食材を使います。イギリスには、何でも缶詰があるのですね。例えば、ゆでたジャガイモとか、ゆでたパスタの缶詰まで売っているのです。それで、彼女の口癖は、「誰か他の人が大変なところを全部をしてくれたのよ。恩恵にあずかりましょ」です。そうやって、手の込んだオーブン料理でも、15分や20分で作ってしまう。

それだけではなく、気になる食材があると、生産の現場や過程を見学しに行きます。マッシュルーム工場、牧場、ヨーグルト工場、漁場や養殖場。そして、作業を体験し、苦労を知ります(サーモンが成魚になるまで2年半もかかるなんて知らなかったわ!など)。

 さらに、そこで働く人と共に、持参した自分の料理を食べるのです。(ちょっと食べてみて。あなたたちの食材を、こんなふうに料理したのよ!)これが、単なる料理番組とは違うところです。

この番組を観ながら、神さまの恵みに対する態度は、このようでありたいなと思いました。

①感謝しながら、恵みに、あっけらかんとあずかる態度。「神さまが大変なところを全部してくれたのよ。恩恵にあずかりましょ」です。

②そして、恩恵がどのようにしてもたらされたかを、知ろうとする態度。「神さまがこんなに深い愛を注いで、すべてを計画してくださったなんて、知らなかったわ!」です。

③さらに、いただいた恩恵を人々に分かち合う態度。「ちょっと味わってみて。神さまの恵みを、こんな風に楽しめるのよ!」です。

そんなふうに生きると、神さまとしては、かわいい子と思ってくださるのではないかなと、思いました。(新田優子)