欺かれないために

 蛍にも様々な種類があって、中には他種の蛍を食べてしまう蛍がいます。たいていの蛍は光の点滅などで信号を送り、自分と同種の相手を見つけて交尾するのですが、この蛍は各種の信号を知っていて、それで他種をおびき寄せて捕獲するのです。聖書に「サタンさえ光の御使いに変装するのです」(IIコリ11・14)とあります。光を使って欺くとはまさにサタンのような蛍ではありませんか。

 サタンはサタンの格好をしていては私たちを欺けません。今回はサタンの手口を列挙します。

?立派な偽物を用意する。空しい希望、お金で買える愛など。でも、本物そっくりに作り上げます。

?欲に付け込む。手軽に楽に人間の欲望を満たしてくれる。

?不安や恐れに陥れる。不安や恐怖で動転させ、判断力を失わせる。ハウスリフォーム、振り込め詐欺がそうでした。

?名誉心、プライドをくすぐる。おだてて、人を背伸びさせる。

?同情させる。クリスチャンの愛を利用する。洞察力がないと、愛と善意で破壊的なことをさせられてしまう。

?同じことを何度も繰り返して見せたり聞かせたりする。そのうち心が麻痺するか魔が差す。異端や悪質な新興宗教がそうである。

?最初、小さなことで信用させ、大きなことでだます。まず小さな利益を与え、大きな損失を与える。人は堂々とした大きなうそに欺かれやすい。末期癌でも治るという本でうその宣伝をして大もうけしたアガリクス販売ように。

  要するに、高慢、欲望、不安や恐れが欺かれやすい要因になります。聖霊によって洞察力を受け、欲や不安を支配していただきましょう。